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「英国王のスピーチ」と交響曲第7番2楽章の素晴らしき相性!

今年の2月26日から日本公開になった本作。
アカデミー賞で4冠を獲らなければ、公開規模は小さめの予定だったのが、
受賞に伴い全国拡大公開。そして、各所でロングランになってますね~

私もやっとのこと5月27日に鑑賞してきました。
他人から見るとすっごいつまらないこだわりなんですが、
私、映画を観る際は、いつも行っているシネコンの何番シアターでやるか?が
とっても重要なんです。好きな席、角度、音響、広さなどがあるものですから、
この英国王も、ついそれにこだわっていたら鑑賞が遅くなりました

さて、レビューは2種類書きました。
まずはこちらlight版。
『脚本家サイドラーの”痛み”が成した良作』

そして、更に書きこんだheavy版(笑)がこちら。
『高鳴る緊張感をジョージ6世と共に』

お好きな飲み物片手にお付き合い頂けたら…( ^ω^ )

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

さて、今回、映画の中では、
モーツァルト作曲「フィガロの結婚 序曲」、「クラリネット協奏曲 第1楽章」、
ベートーヴェン作曲「交響曲第7番 第2楽章」「ピアノ協奏曲第5番 第2楽章」、
あと、ジョージ6世がヤケクソ(?!)になってワルツを一瞬踊る際、
チャイコフスキーの「眠れる森の美女より”ワルツ”」をアヒルのような声(笑)で
歌っていました(主旋律8小節くらい)

でも、一番すごかったのは、ラストのスピーチシーンにかぶった7番2楽章!
吃音で悩んでいた王・ジョージの緊張感、スピーチ内容の重み、
そして、療法士ライオネルの影ながらの指示…
ズンズンズン…と進んでいく重みが、この2楽章にピッタリ。
しかも、結構ゆっくりめの演奏でした。
このテンポ感が妙にこのシーンにマッチしてましたわ~ 
たぶん、ベートーヴェンの時代のallegrotto(アレグレット)って、こんな感じかも。

…というのも、音楽の教科書などでは、「アレグレット=速く」とか訳されるんですが、
おいおい、「速く」って何を基準に?って感じなんですよね~

この「速さ」の基準は、その時代にもよるようです。
クラシック音楽を演奏する場合、作曲家が楽譜に残した記号も参照にして
勉強していきますが、音大時代、自分としては「速くといったらこのぐらい速くだろ!」
と思ってレッスンにベートーヴェンのピアノソナタ17番「テンペスト」を持っていったところ
先生に「ちょwwwwww なんですか、その現代のアレグレットは!」と失笑されました。

先生ご自身、原典版にこだわる方だったのもありますが、
「現代のアレグレット」と言われたのには理由がありました。

現代に生きている私たちの最高体感速度とベートーヴェンが生きていた時代
(1770~1827年)の最高体感速度は違うのよ!と。
こちとら新幹線の200kmだとしても、あの時代ではせいぜい「馬」が最高時速を
はじき出すくらい。しかも、ベートーヴェンが競馬の騎手だった訳でもないし、
体感していた最高速度は、私たちが想像する以上に遅いだろう、とのこと。
また、生活様式も違いますからね~ あと人間の”せかせか度”も違う。
「速さの概念」が現代と200年前では全然違うんですよね。
なるほどねー!

だから、私がレッスンに持っていったテンポは、ベートーヴェンの時代では「超高速」に
なって、曲のイメージを損なう!とまで言われました(苦笑

確かに、平安時代の日本人からすると、平成時代の日本人は「超高速おしゃべり」
なんだそうです(^^; うむ、分かる気がする。

演奏法はいろいろあるので、必ずしも、その時代のテンポを想像してだの、
時代様式を大事にしてだの…強制ではありませんし、演奏家も独自の解釈で
挑むのがこれまたクラシック音楽の面白さでもあります。

でも、今回の英国王の中でのアレグレットはあれくらいがちょうど良かった。
ジョージ6世が発する言葉の重みとテンポとそして、この2楽章の相性。
是非、まだ劇場でやっている地域の方は劇場で。
そして、もう終了してしまった地域の方はBD,DVDで体感して頂きたいです

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

ちなみに、私が聞き込んだのがカルロス・クライバー指揮 ウィーン・フィルの7番。
かつて新宿丸井の地下にあったヴ●ージ●・メ●●ト●のクラシックブースで
猛烈に推しており、私もフラリと立ち寄った時、店内に流れるこの7番に
あまりにしびれてしまい、全楽章、視聴してしまいました。

この輸入盤メーカーはよく分からなかったけれど、平積みにしてイチオシしてたので
何も疑わず購入。そしたら、クライバーファンの先輩に「俺も好きだ、その海賊盤!」
と言われた訳です。かかかかかかっかっ、海賊盤だったのかー!
まだ学生だった私…浅はかー!

Beto7


たぶんもう中古CDでしか手に入らないと思いますが、海賊盤だから
「是非是非買おう!」とも言えないので、興味ある方は2006年発売の
クライバー指揮 バイエルン国立管弦楽団での7番、正規盤をお買い求めください

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音楽あれこれ」カテゴリの記事

コメント

ご無沙汰ですー。いつぞやメールいただいたのに返信出来ずすみません。仕事がピークでぐちゃぐちゃだった頃だったので(T_T)

さて、現代人は本当にあらゆることがハイペースですよね。その昔、ドイツでメヌエット楽章をスケルツォ並のスピードで演奏して現地の方にびっくりされましたが(^_^;)、日本だと吹奏楽コンクールとか時間内に入れないとということで必要以上に早くして詰め込んだりとかあるかもですね。

それを思うと、メトロノームの発明はすごかったなぁと思います。作曲家がテンポ指定すれば当時の方も今の人も同じテンポでやれますもんね。

投稿: Daa | 2011年6月 7日 (火) 20時00分

Daaさん、こんばんは~!
いえいえ~お返事お気になさらず。
どーにかこーにか落ち着きました…

スケルツォ並みのメヌエット(笑
ドイツの皆さんの顔を想像しただけでおかしいwwww

でも、確かにコンクールなどでは時間制限が
ありますよね~。あれってよくよく考えれば
曲を冒涜しているような気も…(^^;
声楽でもアリアの途中をぶった切ったり、
いろいろありますよ。
審査する側はポイントだけ聞ければいいっていう場合も多いですもんね(苦笑

メトロノーム…
うわっ、Daaさん、それ目から鱗です
それこそバロック時代あたりからテンポを書いて
くれる習慣があったら面白いことに今頃なってましたよね~

バッハやヴィヴァルディあたりは、アレグロも
現代のレントくらいだったりしてw

いろいろ想像したり、解釈したり、
クラシックの勉強は興味が尽きず楽しいです

投稿: すみちん | 2011年6月 7日 (火) 20時39分

ああ~、ベートーヴェンの7番の第2楽章!!!!
私はブロムシュテット版を持っております~。
いいよね~、あれ~。
最初の音聴くだけで涙出ちゃう~。

なんなんだろうか、ベートーヴェン。
本当にすごい作曲家~。
あの時代にあそこまで情熱的な曲が書けるなんて、
18世紀のロックンローラーだったのね、彼は。

投稿: Etsuko Ueda | 2011年6月 7日 (火) 23時34分

えっちゃん、おはよ~~
やっぱりえっちゃんも2楽章お好きなのね~
7番はなんだか知らないが全部グーーッと聴きいっちゃう。
「のだめカンタービレ」のおかげ(?)で、7番が一般的にも
知れ渡るようになって、携帯の着信音にしている人も
のだめフィーバー時期は多かったのよ(^^;

ブロムシュテットのは、ベートーヴェンは
私5番&6番のだけだわ~
7番も今度聴いてみるね!


うはは、当時のロックンローラー!
言い得て妙!!
宮廷に仕えるとかパトロンに媚びるとか、
あの時代にして一切拒否してたもんね。反骨よー!(笑
中期以降のリズム使いにしてもすごいと思う。
あとなんといっても情熱丸出しコンポーザーだよね。
熱い!熱い!熱いぜ!
庶民から支持を得たのも分かるわ~

当時にネットがあって、今みたいな大型掲示板とかあったら、
ベートーヴェン専用スレッドがいっぱい立ったと思うw

★【お前】ベートーヴェン、ハイドン先生を全否定【つまんね】
★モーツァルトを訪ねたら母が病気になった件
★ベートーヴェンの慢性的下痢を考えるスレ
★おい!ベートーヴェンが遺書書いたらしいぜ!
★<不滅の恋人>探し【画像あり】
★【お手軽】70回目の引っ越し【物件】
★美容師が語る<ベートーヴェンヘア>
★●お散歩大好き●「田園」を口ずさみながらウォーキングオフ会開催
★ベートーヴェンのバカ甥カールがまた死のうとした件
★【速報】新作!シンフォニー9番は合唱付きらしい!
★【ベートーヴェンの後釜】ブラームスvsワーグナー仁義なき戦い 実況スレ【勝手にやってろ!】

などなど…想像しだしたらキリがないわ(笑
しっつれい致しましたー!

10日のコンサートもがんばってね~

投稿: すみちん | 2011年6月 8日 (水) 09時52分

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